昭和37年8月16日の『朝日新聞』の家庭欄に、次のようなある奥さんの話がある。がんばるこの奥さんは約45平方メートルの住宅の増築と改築を、古いつきあいの友人の紹介で、腕がよいという評判の大工のAさんに頼んだ。契約は106万円だった。工事は順調に進んで、1ヵ月後に完成した。ところがいざすんでみると、明らかに手抜きしたと思われる個所があちこちに出てきました。契約する際「余りくわしい仕様をきめておくと工事がやりにくいし、結局はお宅も損ですよ」といわれたのを信じて、見積書をもらわなかった点は、この奥さんにもミスはあった。
[参考]
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御主人は「あきらめようよ」と消極的だったが、中学生の二人のお子さんがファイトをみせた。そこでこのおかあさんの活躍がはじまる。まずAさんの所に出かけて交渉する一方、領収書の明細を知人の建築士に検討してもらい、さらにAさんから仕事を請負った屋根屋・左官屋・ペンキ屋などをさがし歩いて、工事費の明細を聞き出しました。その結果をAさんにつきつけると、Aさんは計算ちがいを一部みとめたが。言を左右にして話がまとまらない。奥さんの要求が、工事のやり直しだったか、返金だったかはこの記事ではわからないが、警察の家事相談係にももちこんだ。その結果とうとう大工さんがあやまってお金を返したそうである。