大手行はともかく、地方金融機関などは収益機会が少なく、余剰資金の運用も容易ではない。かつてのリンク債や不動産ファンドのエクイティ(J‐REITの投資口や匿名組合出資など)などへの投資で運用益を稼ぐしかない場合もある。確かに、不動産ファイナンスでシンジケーションローンに参加し、幹事行におんぶに抱っこであれば手間は大いに省ける。ただ、それでは地域活性化にはほど遠い。日本の金融機関は、一九九〇年代のバブル崩壊で土地本位制の恐ろしさを身に沁みて感じている。貸出先の倒産によって不良債権が急増し、公的資金で資本注入が行われた。さらに、企業再生や事業再生絡みで債権カットを余儀なくされ、資本減少を補うため優先株の発行などを行ってきた。またその過程で、厳しい金融庁検査を受けてもきた。
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