鉄鋼系大手ハウスメーカーに発注したKさんは、上棟した段階で相談に来られました。聞けば契約時に説明を受けた内容と現場が違うのではないかと不安になり、工事担当者に間違っているのではないかと指摘したら、「図面どおりに施工していますから間違えていませんよ」と説明されたそうです。素人ではわからないので一度現場を確認してほしいとのことでした。何が違うのかというと、2階の床下地です。契約時にはALC版(軽量発泡コンクリート版)と説明を受けていたのに、2階の床下地を施工している段階で現場を見たら、ALC版ではない材料に思えて仕方がないということです。とにかく現場を確認しないとなんとも判断がつきませんので、Kさんとハウスメーカーの工事担当者同席のうえで現場確認をすることになりました。その際にKさんには契約書を持参するようお願いし、約束の日に現場で確認をしてみると、契約書の仕様書には2階の床下地はたしかにALC版と明記されています。さっそく確認すると、なんと床下地はALC版ではなく木製の床パネルになっているではありませんか。明らかに契約書とは違うのです。工事担当者にその旨を確認すると、工事担当者はあくまで図面どおりだと主張します。そこで工事担当者の持っている図面を確認すると、驚いたことにその図面の仕様書は木製パネルと書いてあるではないですか。なぜ両者の持っている図面が異なるのか不思議でしたので、契約書の見積書を細かく見ると、そこには2階の床下地はALC版と記載され、単価もALC版の単価になっています。工事担当者にも確認してもらうと、それまで不満げに口をとがらせていた彼の顔は真っ青になりました。契約時の図面と現場施工の図面が明らかに違うのです。
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