光熱費をはじめ、エネルギーは価格時代ですから、住むなら省エネルギー志向の住宅にしたいというのがこれまでの発想でした。ところが近年、環境問題への関心から、「環境共生住宅」の提案が盛んで、太陽エネルギーなど、きれいなエネルギーが注目されています。太陽熱利用による冷暖房、給湯はずいぶん実用化が進みました。ここでは、それ以前のパッシブソーラーの一部というとらえ方で、いかに日当りのいい家を造るか、それによって冷暖房費を節約できるのではないかという、ごく初歩的で、しかも軽視されがちな点に注目してみましょう。
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まず日当りの良い家と悪い家では、冬の暖房費がまるで違ってきます。したがって、わが国では、古くから家は南向きに建て、日照を得ることに留意してきました。その点について、諸外国ではあまり関心がないようです。以前カリフォルニアの住宅を見学に行ったとき、私の仲間が「南はどっち?」「日当りは?」と質問しても、向こうの業者はなぜかきょとんとしていました。後から聞いたところ、西海岸は温暖なため、どっちが南だとか住む人にとってはそれほど重要ではありません。むしろ日当たりが良すぎると家具やカーペットなどが日焼けするので、それを嫌う人が多いというのです。